ハイオクガソリン
 ガソリンにはレギュラー(並揮)と、オクタン価の高いハイオク(高揮)の二種類のガソリンがあります。オクタン価とは走行中のノッキング現象を起こしにくくする(アンチノック性)ことを示す指数で、数値が大きいほど、アンチノック性が高くなります。レギュラーは89.0以上、ハイオクは96.0以上のオクタン価規格となっています。通常、ガソリンスタンドで販売されるハイオクガソリンのオクタン価は100です。

 市販車の中にはハイオクガソリンを標準燃料に指定しているクルマがありますので、ご注意ください。またハイオクガソリンにはエンジン清浄剤などの添加量などに工夫を加え、「プレミアムガソリン」と呼ぶところもあります。

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バーレル
 国際的な原油・石油製品の取引に用いられる体積単位です。
 「樽」の英名「Barrel」から出たもので、米国の呼名が世界の標準となったと言われていますが、来歴ははっきりとしていません。

 1バーレルは158.9873リットルで、通常は159リットル換算されます。原油や石油製品のほとんどすべての国際取引は「バーレル」「ドル」建で決済されますので、価格面で為替レートの影響が強く反映されます。原油が1バーレル30ドルで為替が1ドル110円の前提では、1バーレル1ドルの変動で「約リットル0.7円」、為替レートの5円の変動で「約リットル0.95円」の影響を受けることになります。

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品確法
 「揮発油等の品質の確保等に関する法律」の略称。
 1977年5月に制定された揮発油販売業法(揮販法)を、1996年4月に改正したものです。1996年3月に特石法が廃止されたことによる石油製品の輸入自由化を背景として、多様な品質の石油製品の流通が始まったことから、適正な品質の石油製品を安定的に供給し、消費者の利益を保護するために採られた措置です。一定の品質規格に適合しないガソリン、灯油、軽油の販売禁止をうたっています。
 こうした品質の確保と消費者保護のために、品質確保法は従来から石油販売業者に義務付けていた「揮発油(=ガソリン)の分析義務」に加えて「強制規格」「SQマーク」の両制度を導入しました。この内の揮発油の分析義務は揮販法当時と同じように、全国すべての給油所が原則として10日に1回のガソリン品質分析を行うように義務付けていますが、精製元売などから供給されるガソリンが、品質の変更なしに消費者へ販売されることが確実な場合に限るなどの必要な条件を満たせば、年に1回の分析をするだけで良いという軽減認定制度を踏襲しています。
 一方、新しく加わった強制規格は、品質分析の結果が必ず適合していなければならない規格のことで、ガソリンでは8項目、灯油と軽油では3項目ずつが定められており、強制規格に適合しない製品を売った者は処罰の対象になります。
 またSQマークは強制規格にいくつかの規格を加えた標準規格を定め、品質分析の結果が全ての標準規格に適合していれば給油所の店頭に掲げることができるマークのことで、品質的に安心して買える目安と言えます。消費者に馴染みのあるJIS規格に準じたもので、ガソリンは14項目、灯油は8項目、軽油は6項目です。この強制規格とSQマークの的確な運用を図るため、全国石油協会は国の委託事業として、年に1回以上の割合で、すべての給油所から試買したハイオクとレギュラーの両ガソリン、灯油、軽油の4油種についての分析検査を行っています。

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プライスバンド

 2000年3月にOPEC総会で導入が承認された「目標価格帯制」と訳される原油価格安定化対策で、原油価格を1バーレル22〜28jの水準で安定させることを狙っている。OPECバスケット価格が20営業日連続で、このレンジを外れた場合、OPEC加盟国は、その生産枠の割合で自動的に合計生産量を日量50万バーレルの増産・減産を行う、とするもの。2000年10月31日に、初めてプライスバンドによる増産が実施された。

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ブレンド原油

 北海油田の英国領海の北部のBrent油田で産出される原油で、IPE に1983年から上場されている。北海の主力油種のフォーティーズが価格連動することで、欧州向け原油の指標とされ、NYMEXのWTI原油と並んで、世界の原油市場をリードする。現物産出量は日量80万バーレル程度。API度は38.0。硫黄分は0.38%。世界3大ベンチマーク原油の一つ。

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